日立造船(株)(以下、HZ)は過去, 亀岡市桜塚クリーンセンター松本クリーンセンターのごみ施設建設にからむ談合で 公正取引委員会から排除勧告(最高裁で確定)を受けたのにも拘わらず、さらに国土交通省地方整備や日本道路公団の発注に対する 橋梁談合で告発などを受け, これらの反社会的行為に対する 謝罪・反省・社内コンプライアンス委員会の設置 を示してきた.

しかしながら,HZコンプライアンス委員会は外部からの十数回にわたる通告に対して受理可否の応答すらない. さらに,HZは同時に中小企業者など弱者に対する 企業乗っ取りなど見えないところで ”幼児わいせつ的”犯行を継続して行ってきた. 我々は天賦の発明家西野義則工学博士(Dr. Nishino)がNEDO助成を得て開発した遠心成形法によるFRP高圧管は, 我が国が世界に誇れる製品・財産であるとして浄財を持ち寄り,ベンチャー企業エヌビイエル(株)におけるその開発を支援してきた. しかるにHZはエヌビイエル(株)を乗っ取り,Dr. Nishinoなど開発陣を追い出すとともに,金目のものを 日立造船コンポジットマテリアル(株)に移し,負債をエヌビイエル(株)に被せて倒産させた. いわゆる抜け殻会社分割と倒産・詐欺・窃盗である.

これに対して学会からの 公開質問状により,HZ株は1年半30%の下落にいたった. 抜け殻分割は違法性が高いということで、それを禁止・文明化する 会社法の改正が日程に登る中, 2012年秋にこのような抜け殻分割が違法であるとの 最高裁判例がでた. 我々は日立造船乗っ取り詐欺被害者の会( 連絡先)を結成し, 倒産処理終了・搾取確定を待って,本件につき大阪地検に 刑事告発を行った. 告発側弁護団長は特捜副部長としてイトマン事件など主導,仙台高検検事長を歴任した 大塚清明弁護士である.

日立造船乗っ取り詐欺被害者の会代表幹事 福井大学名誉教授 岡崎耕三